年齢で変わらぬ掛金 だれでも入れる交通災害共済
国公労新聞1627号(2024年7月10日号)
国公共済会の制度ごとに詳しく紹介するシリーズ。第三弾は、あまり知られていない交通災害共済についてご紹介します。
どんな保障が
交通災害共済は、組合員および家族の交通災害による死亡・障害・入院・通院に備える制度です。加入口数は、1~5口で選べます。交通災害による死亡は1口あたり200万円の保障なので、例えば5口加入していれば1000万円の給付です。また後遺障害が残れば労災等級1~14級相当に該当したときに給付があり、入院したときは1口あたり日額3000円、通院は日額1500円の給付があります。
交通災害とは
交通災害の範囲は、自動車・自転車・バイクなどに乗っているとき、またはこれらとの接触事故、自転車・バイクの自損事故も対象になります。交通事故で被害者の場合は治療費が相手の保険から支払われますが、入院や通院をした場合は、交通災害共済の給付対象となります。
他にも、駅構内の不慮の事故や、エレベーター・エスカレーターでの事故も交通災害にあたります(ただし、エレベーターは家庭用のものを除きます)。
また、交通災害共済は日本国内の事故に限りますので、ご注意ください。
制度の特徴
生命基本共済・医療共済と違い、組合員・配偶者のほかに、子、親、組合員の2親等以内の血族もしくは1親等の姻族で、生計または住居をともにしている人も加入できます。つまり子どもは結婚していても別居でも加入ができます。同居の孫やきょうだいも加入できます。
交通災害共済は、年齢制限がありません。また、何歳になっても掛金の変更はなく、健康告知基準に該当しているかを問いません。組合員であれば、年齢に関係なく治療中の方でも、どなたでも加入ができます。
加入口数の目安は
日頃から自動車や自転車に乗ることが多い方には、5口の加入をおすすめします。5口加入で入院日額15000円が確保できます。移動が徒歩や電車が多いという方には、2~3口をおすすめします。
ご家族は組合員の口数を超えて加入することができません。例えば子どもが自転車に乗るから5口加入したい場合は、組合員本人も5口加入してください。
詳細は総合パンフレットをご確認ください。
担当者実務研修会ひらく
国公共済会は6月21日、22日の両日、単位共済会実務担当者研修会を延べ97人の参加で開催しました。内容は、加入の手続き、掛金の納入方法、給付の請求方法、自動車共済の加入手続き、最後にシニア共済について説明を行いました。参加者からは、「担当者になって1年目なので、全般的に勉強になりました」「不明なことがあれば、共済会に気軽に問い合わせて下さいとのメッセージを頂いたので、心強く感じました」などの感想をいただきました。
担当者の皆さんは、実際に実務を行っていくとわからないことが出てくると思います。感想にもある通り、その時は遠慮なく問い合わせをしてください。引き続き国公共済会へのご協力をお願いします。